オレンジラフィー|寿命250歳の魚を、人間は15年で8割食べ尽くした

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寿命200年超。最高齢記録は250歳

アメリカ独立宣言より前に生まれた魚が、食卓に上っていた。

そして人間は、この魚を15年で8割減らした

250歳。建国より古い魚

オレンジラフィーの最高齢記録は推定250歳。1776年のアメリカ独立宣言よりも前に生まれた計算になる。

深海の冷たい水の中で代謝が極めて遅く、成長も驚くほどゆっくりだ。成熟するまでに約70年かかる。人間でいえば、70歳になってようやく子どもを作れるようになる。

オレンジラフィーの写真
出典: Wikimedia Commons

1979年に漁業が始まり、15年で8割消えた

オレンジラフィーの商業漁業は1979年に始まった。深海トロール漁で大量に捕獲され、1990年のピーク時には年間9万トンを水揚げした。

しかしオレンジラフィーは成熟に70年かかる魚だ。獲った分が補充されるスピードが、人間の漁獲スピードにまったく追いつかない。

わずか15年で資源量の約8割が消失。ニュージーランドの8漁場のうち3漁場が閉鎖された。回復には数十年かかると言われている。

知らずに「歴史的遺物」を食べていた

レストランで「オレンジラフィー」として提供されていたこの魚は、実は200年以上生きてきた個体かもしれない。

フランス革命を「知っている」魚をバターソテーにして食べていた可能性がある。知らなかったとはいえ、なんとも複雑な話だ。

まとめ:200年生きて、15年で消えかけた

200年以上の時間をかけて育った命を、人間は15年で8割消した。オレンジラフィーは「深海の時間のスケール」と「人間の経済のスケール」がいかにかけ離れているかを教えてくれる魚だ。

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