リュウグウノツカイ|全長11m、尻尾を切って逃げる。地震魚と呼ばれた深海の龍

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全長11m。硬骨魚類で世界最長。

日本では「地震の前兆」と恐れられ、深海から滅多に姿を現さない。

そして追い詰められると、自分の尻尾を切り落として逃げる

全長11m。魚類最長の銀色の龍

リュウグウノツカイは硬骨魚類で世界最長の記録を持つ。最大記録は全長11m、体重270kg超

銀色に輝く帯状の体、真っ赤なたてがみのような背びれ、そして頭部から伸びる長い飾り鰭。その姿は確かに「龍」に見える。名前の由来は「竜宮の使い」。深海から来た龍のメッセンジャーだ。

リュウグウノツカイの写真
出典: Wikimedia Commons

地震の前兆? 科学の答えは「NO」

日本では古くから「リュウグウノツカイが浜に打ち上げられると地震が来る」と言われてきた。2011年の東日本大震災の前にも複数の目撃情報があり、伝説に拍車がかかった。

しかし2019年の統計研究では、目撃と地震の間に有意な相関は確認されなかった。深海魚が浅瀬に来る理由は海流の変化や体調不良など複数あり、地震とは無関係というのが科学的結論だ。

ただ、11mの銀色の魚が浜に打ち上がったら——科学的根拠がなくても「何か起きる」と思うのは、人間の本能だろう。

尻尾を自分で切り落とす

リュウグウノツカイには自切(オートトミー)の能力がある。トカゲが尻尾を切るのと同じだ。

捕獲された1.5m以上の個体は、ほぼすべて尾が切れた状態だった。つまり、敵に襲われると尻尾を切り離して逃げるのが常套手段らしい。

11mの巨体が尻尾を捨てて逃走する姿は、深海のドラマとしてはかなりダイナミックだ。

リュウグウノツカイの写真
出典: Wikimedia Commons

生きている姿はほぼ見られない

生息深度は250〜1,000mの中深層。生きた状態で撮影された例は世界的に極めて少なく、ほとんどの情報は打ち上げ個体や漁網にかかった個体から得られている。

深海で泳ぐ姿が初めて動画で確認されたのは2010年代に入ってから。その泳ぎ方は「直立して漂う」ような独特の姿勢で、これもまた龍のイメージを強めている。

まとめ:地震魚と呼ばれた深海の龍

全長11m、銀色の体、赤いたてがみ。尻尾を切って逃げ、滅多に人前に現れない。

地震の予言者という伝説は科学に否定されたが、リュウグウノツカイの存在そのものが、深海にはまだ「龍」がいると思わせる。

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