嗅覚受容体2億3,000万個。人間の40倍。
300時間前の臭跡を追跡できる。12日以上前の匂いを辿る犬。
そしてその鼻は、法廷で証拠として採用される。
2億3,000万個の嗅覚センサー
ブラッドハウンドの嗅覚受容体は約2億3,000万個。人間の約500万個の40倍以上。犬の中でも圧倒的なトップだ。
あの垂れた長い耳にも意味がある。歩くと耳が地面の匂い分子をかき集めて鼻の方向に送り込む。顔のたるんだ皮膚も同様に、匂い分子を鼻の周りにトラップする。見た目全体が「匂い収集装置」として機能しているのだ。

300時間前の足跡を追える
1954年の記録では、行方不明者の330時間(約14日)後の臭跡を追跡して発見に成功している。
人間が歩いた後、14日分の雨風や他の匂いが重なった状態から、特定の1人の足跡だけを識別する。ブラッドハウンドの鼻は、匂いの「タイムマシン」だ。
裁判で証拠になる犬
ブラッドハウンドはギネスブックに「法廷で証拠として採用された最初の動物」として認定されている。
アメリカの裁判所では、ブラッドハウンドの追跡結果が状況証拠として認められてきた。犬の鼻が人間の裁判を左右する。
「血の猟犬」の誤解
「ブラッドハウンド」という名前から「血の匂いを追う猟犬」と思われがちだが、実際には「blood」は「血統」の意味。「純血統の猟犬」が名前の由来で、血液とは関係ない。
性格もおっとりしていて、攻撃性は低い。世界最高の鼻を持ちながら、人間には極めて友好的な犬だ。
まとめ:鼻が法廷に立つ犬
2億3,000万個のセンサー、14日前の足跡、法廷で証拠になる鼻。ブラッドハウンドは、進化が「嗅覚」にステータスを全振りした犬だ。


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