放電電圧860ボルト。動物界最高記録。
しかも電気で獲物の筋肉をリモコン操作する。
そしてウナギではない。
860V。家庭用電源の8倍
2019年に記載された新種Electrophorus voltaiでは、860ボルトの放電が確認された。動物界の最高記録だ。日本の家庭用電源(100V)の約8倍。
体内に3つの電気器官(主器官、ハンター器官、ザックス器官)を持ち、これが体の約80%を占める。内臓は残りの20%に押し込まれている。体のほとんどが「発電所」だ。

獲物の筋肉をリモコン操作する
デンキウナギの狩りの方法は、単純に「感電させる」だけではない。
高電圧パルスを連射し、獲物の運動神経を強制発火させる。すると獲物の筋肉が不随意収縮を起こし、動けなくなる。
つまりデンキウナギは、電気で獲物の体をリモートコントロールしているのだ。隠れている獲物を電気パルスで強制的に痙攣させ、居場所を暴くこともある。
ウナギじゃない。ナマズの親戚
名前に「ウナギ」とあるが、デンキウナギはウナギ目ではない。分類上はコイやナマズに近いナイフフィッシュの仲間(ギムノトゥス目)だ。
見た目がウナギに似ているだけで、系統的にはまったくの別物です。「デンキナマズ」のほうが正確かもしれないが、もう名前は変えられない。
自分は感電しないのか?
する。が、耐えられる。
デンキウナギの重要な臓器は体の前方20%に集中しており、電気器官は後方に配置されている。この配置によって、自分の臓器への電流の影響を最小限に抑えている。
完全に感電しないわけではないが、「自分が一番耐えられる設計」になっている。
まとめ:体の80%が発電所
860V、3つの電気器官、獲物のリモコン操作。デンキウナギは、進化が「電気」にステータスを全振りした結果、体の80%を発電所にした魚(ウナギじゃない)だ。

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